舞踏室の微熱

19世紀初頭のロンドンで、人々はエジプトと名のつくものすべてに熱狂していた。伯爵令嬢ジュリエットもかの地に魅せられ、古代文字の解読に情熱を注いでいる。そんな中、エジプトから帰還した冒険家モーガンが伯爵家に滞在することになった。秘宝で埋め尽くされた舞踏室で、型破りで大胆な冒険家とともに研究にいそしむうち、世間知らずの令嬢の眠れる感情が少しずつ熱を帯びていく。だが二人の密やかな恋が花開こうとするころ、屋敷では秘宝をめぐる謎めいた事件が次々と起きて…。ヒストリカル・ロマンス界稀代の人気作家、RITA賞ファイナリストをついに初邦訳。


文庫版なのに「初邦訳」なのでちょっと高い。
デボラ・シモンズは好きなのですが
買うときにしばし悩んでしまいました
エジプトものです

簡単にいうと

舞踏室にエジプトの遺物が置いてある

ということなのですね。
題からはエジプト系というのが非常に分かりにくいです。

私自身エジプト系の本が好きで
大分読んだことありますが
デボラシモンズもかなり勉強されていて
エジプトが好きなひとでもその大事な世界が
破壊されることはないです
緻密に計算された文章、展開は
ヒストリカル系のさすがはRITA賞ファイナリスト! であります

「伯爵以上でないと結婚を許さない!」という一言から
どーせモーガンは……と思っていたのですが
その「秘密」の暴露が
ラスト、どどどどーと他の秘密に合わせて公開されるので
↑読者はそれを期待している
 当然ハッピーエンド!!!
そう「わざとらしさ」を感じなくて良かったです

ちょっと高いとはいっても、新書版よりは安いです
是非ヒストリカル好きな方はお読み下さい
現代物が好きな人にはちょっと量が多いかもしれません

ミイラの呪いなんてないんです。
あるのは人の汚い思いだけ
デボラシモンズはやはりすばらしい書き手だと
実感しました







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| デボラ・シモンズ | 13:37 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

悪魔の花嫁

国王に結婚を命じられたエイズリーは、抑えきれない恐怖を胸に、嫁ぎ先へと旅立った。夫となるのは悪名高き“赤い騎士”―荒れ果てた地で暮らし、決して人前に出ないという。たどりついた先は想像よりもはるかに異様な、暗闇に沈む城。あまりの暗さに、花婿の顔さえ見えない。だが陰鬱な礼拝堂で結婚の誓いを交わしたとき、突然エイズリーは不思議なときめきに襲われた。温かい胸、心地よいキス…わたしは悪魔に魅入られたの。


名作です。かなりアタリです。
ロマンス小説では美男美女の設定は非常に多いですが
お互いの姿が見えない部分から恋が始まり
関係が深まっていくのは
読んでいてとても切なくなりました

エイズリーは表紙絵の通りです
腰までの長い豊かな髪に
細身の身体。
私が持っているのは新書版ですが
まるで白雪姫のようなエイズリーの姿に
とても心惹かれました

ピアズとエイズリーの見えない恋
読み終わってから何度でも読み返したくなりました
男性が切ない思いをするストーリーをお探しの方に
全然傲慢話じゃないです





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| デボラ・シモンズ | 07:29 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

悪魔と乙女

プルーデンスがゴシック小説を書き始めたのは、ウルフィンガー館のたたずまいに想像力を刺激されたからだ。断崖絶壁に建つかつての大修道院は、今は訪れる人もない。あの荒れ果てた館の中に入れたら、構想も浮かぶのに…。だが、チャンスはある日突然やってきた。館の持ち主レイヴンスカー伯爵が、この地を訪れたのだ。稲光に照らされる黒い馬車、蹄を鳴らす黒馬、漆黒の髪の男。暗い空の下で、プルーデンスは彼を呆然と見つめた。“悪魔伯爵”だわ。作品の主人公にぴったり。


小説家が小説家をヒロインにするな!
と思うのですが、心理描写がすばらしかったです
私自身文章を書く人間なので
すごく感情移入してしまいまして

「むしろ片付けない屋敷の方が彼女は喜ぶだろう★」という
ウルフフィンガー伯爵の発言に
うんうんうん。と頷いてしまったりしました

捜索の邪魔ばかりする伯爵に
必死に行方不明となった義理の弟を探すプルーデンス。
最初はそういうプレイなのかな??? と思いますが
途中急展開! 彼女が弟の痕跡を発見し
話は一気にクライマックスへ向かいます

伝説と現実が正味一体となって
とても楽しめる一冊です
念のためにホラー本では無いです。グログロシーンもないです




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| デボラ・シモンズ | 14:36 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

シャーロットの冒険

冷静で合理的で秩序を好むウィクリフ伯爵マクシミリアン。彼の生活がことごとくかき乱されることになったのは、新しくできた小さな領地の牧師館に足を踏み入れたときだった。子だくさんの牧師には、結婚適齢期の娘シャーロットがいた。彼女は、裕福な夫をつかまえて弟妹たちの未来を開くべく、家族の期待をになってロンドンの社交界にデビューした。輝くブロンド、翡翠色の瞳、愛らしい人柄の彼女はたちまち人気者に。領主として彼女を庇護する役目を買って出たマクシミリアンには気の休まるときがなかった。


ハーレクイン文庫創刊のさい一番に文庫化された本であります。
↑帯がついていた
一転、二転する展開にウイクリフ伯爵の動揺ぶりに
ドキドキ最後まで目が離せませんでした。
オイオイオイ……すぐ連れ去れるなよ……と思いましたが
美人で生まれるとやはり苦労が多いのでありましょう
何度読み返してみても色褪せないロマンス小説です
カバー絵のシャーロットもとても可愛いです



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| デボラ・シモンズ | 14:31 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

魔性の花嫁

新婚の床で夫を殺した女を妻にするとなると、結婚に対して臆病なディ・バラ家の兄弟たちでなくとも、二の足を踏むだろう。だが、それは国王の命なのだ。兄弟のうちの誰かが、その獰猛で野蛮な女を、宿敵フィッツヒューの跡取り娘を娶らなければならない。そして公正なるくじの結果、悲運の花婿に決まったのは、兄弟一、温厚で学者肌のジェフリーだった。実際に会った花嫁エレナ・フィッツヒューは、見た目も、ふるまいも、予想以上にひどかった。くしゃくしゃの長い髪で顔を隠し、男でも口にしないような悪態をつく。新しい夫の寝首をかくことも、充分考えられた。もちろん、手を触れるなど、もってのほかだ。しかし、長い髪に隠れる琥珀色の瞳と愛らしい顔を目にし、衣服の下のなめらかな肌と優美な体の曲線に気づいてから、ジェフリーは妻を我がものにすることしか考えられなくなった。


ヒロインの設定としては
とにかく最悪? 新婚の床で旦那を殺した女。
でありますから。
詳細は不明で、読み進んでいくと
前の夫は彼女を強姦し、むりやり結婚させたことが分かります
これは中世の時代では縛り首に値する犯罪であります

が、エレナは普段の素行の悪さから
そうした事情は考慮されず、藁くじがはずれた
ジェフリーと結婚することになります

ナイフが心の支え。
デボラシモンズは容赦なく彼女の輪郭線を
書き込んでいきます
徐々に彼女はジェフリーと理解するようになるのですが
何かといえば殺してしまいそうな空気が最期まで続きます

優しい知的な男性が好みの方にお勧めな本です
ジェフリーは嘘をつくでなく
真実を持ってエレナと接していきます。
初めてのプレゼントを彼女にあげたときのメッセージがとても
彼を表しているような気がしました

ハッピーエンドは立っていれば訪れるものではない
二人の強い力で引き寄せるのだと思いました




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| デボラ・シモンズ | 14:20 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

伯爵家の事情

妹ルーシーを妊娠させた張本人をこらしめるため、
ケイトは少年のなりをして、ロス侯爵の屋敷に忍び込んだ。
ただ責任を取らせたいと思ったことが、全て裏目に出た。
まず、侯爵がルーシーなど知らないと言って罪を否定したこと。
そして揉みあいの末、銃が暴発し彼にあたった事。
何もかもがうまくいかなかった! 動転したケイトは
意識を失った侯爵を、忠実な御者のトムと一緒に馬車に乗せ
自分の領地ハイゲートまで連れてきた。
彼を死なせるわけにはいかない。
ケイトの必死の看病で、やがて彼は意識を取り戻すが
むしろ問題はそのあとに起こった。
侯爵はことあるごとにケイトを誘惑しようとするのだから!


ダラダラしたストーリーであります
グレイがおじさん風でも好み★ハンサム★というケイトと
「あれはただのおじさん!」というケイトの妹ルーシーの性格の対比が
二人の人生を決めていきます

おさんどんが基本の伯爵令嬢という設定も珍しいですが
突然自分の仕事をやらなくて良いといわれると
確かに茫然としますよね
近年稀に見る、伯爵令嬢らしくない伯爵令嬢であります

ちょっと評価は低いです



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| デボラ・シモンズ | 11:47 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

嘆きの城

ワージントン侯爵ジャスティン・セント・ジョン―ロンドン社交界に名を馳せる極めつけの放蕩者。彼はクレアが十四歳のころ初めて恋した男性でもあった。無邪気な憧れを胸に、隣家の古い石造りの城を訪れたあの日から、クレアの夢は、彼と―お城に住む王子様と結婚することだった。結局、彼の女ぐせの悪さと一方的な別れの言葉で、無惨にもその夢は破れ、彼女の心に大きな傷を残した。ところが、十八歳となったクレアが晴れて社交界入りしたとき、目には見えない運命の歯車が回りだした。相も変わらず女たらしの伊達男は、何を思ったのか、クレアの父親を通して結婚を申し込んできた。それも愛のない結婚を。


新書版のカバー絵のクレアがふけて見える……
でも外人さんだからそんなものかなあと思いつつ購入

主人公のジャスティンは侯爵でありますが
あまり侯爵らしくないですね
肉体労働をしては文句? が多いでありますが
何気なく働いている彼はえらい。が、

「ぼくの名前に傷をつけようと思っているのなら
 思いなおした方がいい」
「ぼくの評判は既に地に落ちている」

と開き直った部分については
!!! 面目が命! の侯爵系の話では珍しいなと
何故評判がそこまで落ちてしまったのかと
興味が膨らんでいき、真中まで読み終わった時点で

「この人が犯人じゃ……」

と怪しい人物が出てきます
しかし……予測は大きく外れ、
↑あたらずくやしい
最期には王道的???? な悪人が登場します

大きく裏切られる。
展開のお話が好きな方にお勧めです。
ただ、鋭い人は最初で分かってしません



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| デボラ・シモンズ | 11:30 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

不機嫌な花嫁

十九世紀初頭、ロンドンの社交界は、若い男女が結婚相手を探す場でもあった。美しいメリッサもその例にもれず、熱心な母親に連れられ、あらゆる社交場をまわっていた。だが、しょせん彼女は一代で財をなした商人の娘。称号もなく、家柄もよくないメリッサには、貴族たちの目も冷たい。もちろん浮ついた関係にも興味がなく、そっけないので、求婚者といえば、財産を持たない侯爵家の次男や、とうに若さを失った女好きの醜い伯爵くらいなものだった。ところが、ある日突然、社交界で飛び抜けて人気者のシェフィールド卿レイトン・サマセットが声をかけてきた。伯爵家の跡取り息子は、賭事好きな父の借金を返済するために、財産家の娘と結婚する必要に迫られていた。お金はないが爵位のあるハンサムで魅力的な求婚者。お堅いメリッサも誘惑の手にからめとられ、ついに…。


私が買ったのは文庫版であります。
何故花嫁は不機嫌なのか。
それはお金目当てで相手が結婚することがわかっているからであります

「あなたは賢い女性でしょ!」

公爵夫人の一言にふと考えてしまうメリッサ。
愛だけでなく別の意味でもレイトンを支えられる。
メリッサは迷いに迷いますが
最期はレイトンと仲直り。

途中、放蕩者の伯爵(レイトンの父)がお酒を飲みつつも
必死にメリッサのために戦うシーンがあるのですが
壮絶? なシーンではなく、
ノホホンと殴りあうというシーンなのですが

「息子が戻るまで、なんとかとうちゃん頑張ってくれ!!!」

と勝手に応援してしまいたくなりました
放蕩者の伯爵が何故必死に戦ったのかは最後明らかになるのですが
↑これが結構ズルイ! 息子はお金のために結婚したのに!
これまた読者を裏切る展開でよかったです

しかしラストが……ハーレクインで珍しいじゃないでしょうか
お金目当てで結婚して、最期お金がなくなってしまい
ビンボーになるという展開は。
えーーー超ハッピーエンドにして欲しいなあ……
作者が何かこだわりがあるのか? 分かりませんが
ちょっと最期の方は消化不良かもしれません



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| デボラ・シモンズ | 14:46 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

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