貴婦人修行

この世に生を受けて十九年、ロージーは人生最大の危機を迎えていた。親に捨てられ、貧しい農夫の養女として育てられた彼女は、欲深い養父の手で、これまた強欲な女郎屋の亭主に売られた。そしてこうして樽の上に立ち、熱い男たちの視線を浴びている。これから競りが始まる―もちろん、商品はロージーの体。値段は吊りあがり、彼女は伊達男の騎士に競り落とされた。ああ、これが娼婦としての初仕事。さっさとすましてしまいたい。けれども、伊達男のサー・アンドリューは意外なことを言った、十二日後に控えた宴に、貴婦人の姿で参加するように、と。


単純なシンデレラストーリ??? と思って
ずっと読まないでいたのですが
これが意外と面白かったです

38歳でおやじというなーーー
と強く思いますが
当時はもう38歳だとオヤジだったのでしょう。
トーリ・フィリップスのこの後の作品にも
大きな影響を与える一冊で

「あのときの……子供が……」とか
結構気になるところありました
この先の「沈黙の騎士」とか「水都の麗人」を読まれた方でも
楽しめる一冊です

おやじの何が悪い!
「騎士さま」とアンドリューに迫る
ロージーかわいいです
若いことおじさまの恋愛、そして
ヒストリカルロマンスがお好きな方に
売っているのを発見したら即買いしてください!






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| トーリ・フィリップス | 13:11 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

水都の麗人

英国王のために極秘情報を集めるという任務を負い、フランシスはヴェネチア共和国に滞在していた。“十人委員会”が異国のスパイに目を光らせるこの街で、彼は巧みに仮の姿を演じつづけていた。遊蕩貴族の派手な衣装を脱ぎ捨てながら、フランシスは謎めいたシニョリーナ・ジェシカに思いを馳せた。ぬばたまの黒髪、つやめく唇。仮面に隠された素顔は、さぞかし美しいことだろう。それにしても、同じ女でもこうも違うものか!あの厚化粧女には、もううんざりだ。諜報活動には役立ってくれたが、そろそろ別れる潮時だろう…。引き裂かれた娼婦の誇りが、愛するジェシカを死へ導こうとはこのときのフランシスには知るよしもなかった。


知らんかった……というのが
読後の感想です。
色々いいシーンがあった。
ベネチアの美しい祭のシーン。
ドキドキの脱出劇。しかし、それ以上に気になったのが

「これずっとつながってたんだ……」

という事実であります

野に咲く白薔薇

ハローウインの奇跡

そして今回の水都の麗人であります。
ラストにアリシア ばあちゃんの暴露があるのですが
ええええー。でありました
ハローウインの奇跡のブローチがそういえば……
そんな意味があったなんて……
そしてしかもフランシスがあの人の息子だったなんて!
↑ストーリーにはあまり絡んでない人です

びっくりびっくりの一冊でした。
絶対ラストを最初に読まないで下さいつまらなくなります
トーリフィリップすの前二作を読んでいる人は
是非お読みいただきたい一冊です。
シリーズ名などはないですが
楽しめる一冊だと思います







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| トーリ・フィリップス | 16:04 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |

ハロウイーンの奇跡

幼なじみが苦境に陥っていると聞いて、マークは心底驚いた。ベルには長年会っていないが、気の強い娘だった。あのおてんばが、いったいどんな目に遭っているというんだ?半信半疑で彼女の暮らす古城へ向かったマークは、あろうことか塔に監禁され、痩せ衰えたベルを発見する。だが死に瀕していながらも、彼女の瞳はきらきらと輝いていた。なんと誇り高く、美しい女性に成長したのだろう。マークは固く胸に誓った。必ずベルを救い出してみせる。決行はハロウィーン当日―亡霊たちも目覚める夜だ。


道化師は恋の語り部で大きくはずし、
野に咲く白薔薇であたったトーリフィリップス。
さて今回は……と疑いながら読み始めましたが
あたりでありました。
笑えるロマンス小説であります。
ベルを救出するための「幽霊騒動」を起こすのですが
この騒動の起こし方が面白い……
大笑いして読んでしまいました

また特にいい味を出して居たのが
アフリカ出身の「ジョウブ」であります
ロマンス小説を読んでいて初めて

「この人と入れ替わってイタズラしたい……」と思いました
↑ベルも楽しそうにイタズラしています

ラストもまた良かったです。
落ちではないのですが、
ジョウブがやはり渋く決めていて
途中読み返したい気分になりました

当たり外れが大きい作家さんなのかもしれません
色々と挑戦している部分がそうした可能性になるのかと思います
この本はあたり。挑戦が良い形で成功しています
特にイタズラが大好きな方にお勧めです





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| トーリ・フィリップス | 20:24 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

野に咲く白薔薇

国王がアリシアの実父の名を知ったら、彼女を生かしてはおかないだろう。養父は幼い彼女の身を案じ、危険から遠ざけるためにキャヴェンディッシュ家の三男トーマスとの縁組を取り決めた。十年の歳月が流れ、輿入れの日がやってくる。十七歳のアリシアは妻となる覚悟に満ちていた。トーマスには婚約の折に会ったきりだが、心惹かれていたし、彼の心を勝ち得ることができなければ生きる道がないからだ。だが現実は困難の連続で、アリシアの心はずたずたに…。


ついに出た! 処女と童貞が主人公です!!!
大体「男性側が経験豊か」という設定なのですが
結婚式当日に酔いつぶれたり、逃げ出したりと
なかなか良い味を出しています

新書版のカバーのトーマスはイメージ通りであります
若々しくて、なかなか宜しい。
欲を言えば、ワンコが大量に出てくるので
そのあたりもカバーに盛り込んでいただけたら
もっと嬉しかったなあと思うわけであります

とにかくワンコ三昧! 寝室や打ち合わせにまで同席するという話は
非常に珍しいと思います

若々しい男の子との恋愛。
そしてワンコ好きにお勧めのお話です。
私はすっかり堪能。
最期のオチもちょっと気持ちわかりました。
はい。私も自分の娘の名前を昔……
小学生でもお楽しみいただける一冊だと思います



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| トーリ・フィリップス | 11:17 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

道化師は恋の語りべ

ときは一五八六年、レディ・エリザベスは憤然として、女王陛下のおわすハンプトン・コートへと徒歩で向かっていた。不可解な父の急死につけこんで結婚を無理じいする婚約者を嫌い、名づけ親である陛下を頼ろうと屋敷を抜け出したはいいが、馬に逃げられてしまったのだ。そのとき、ふと聞こえてきた楽しげな歌声―誰かしら?このちょっとした好奇心が、エリザベスの冒検の幕開けとなった。巡り合ったは道化師のタールトン、陽気で世慣れた風来坊。わらにもすがる思いのエリザベスは、彼に旅の道連れを頼み、タールトンの弟子、道化師見習いの少年になりすますことになった。追っ手をかわすため、巻き毛の豊かな金髪まで短く切って…。こうして、弟子には厳しく女性にはだらしないが、芸は一流の親方タールトンと共に、エリザベスの旅が始まった。深窓の姫君のままなら、決して経験できなかったであろう旅が―。


豊かな荘園の跡取娘エリザベスが供も連れずに旅立ったのは
財産目当ての男に父を殺され
結婚を迫られたせいだった。
名付け親である女王陛下のもとへ赴き、助けを求めるしかない
必死に森を進むうち、彼女は宮廷道化師タールトンと出会う
明るい瞳と美しい歌声に咥え、鋭い頭脳を持つ彼は
自分の弟子になりすまして、
一緒に宮廷へ向かっては、と提案した。
そうすれば道中も安心だし、追っ手の目もごまかせるー
令嬢はすぐさま波打つ金髪を切り
見習い道化師に返信した。
迫り来る危険も忘れる、輝きに満ちた大冒険の始まりだった


よくわからん……というのが読み始めてからの感想
まず「道化師」という印象が
日本人だからかもしれませんが、どうしても
「サーカスのクラウン(ピエロ)」という印象が強い
描写について読んでもイマイチ、タールトンがどのような姿をしているか
想像が綺麗にまとまらない

更に、こうした「ヒストリカル系」だと
女性が一人で外をフラフラしたら大問題になるのでは???
という疑問が強く、何故か世界に入り込めない

この疑問についてエリザベスは

「夫には、相手はフランス王の廷臣だというわ
 フランスにいたときはまだ子供で、怖くてどうすればよいか分からなかった
 だから聴聞司祭以外、誰にも話していないって」

という言い訳を用意……
しかしこの時代、貴族の姫を堕落させた場合は絞首刑……
実際タールトンは公開処刑にされてしまうのですが

普通の日本人にはあまりお勧めではないです
ちょっと変ったロマンスがお好きで
フランス、イギリス系の知識、素養をお持ちの方にはお勧めかもしれません

ちなみに上側が新書版の引用文
下側が文庫版の引用文です
私は文庫版を購入しました





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| トーリ・フィリップス | 10:35 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

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